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変化するのは…

おれの今までの生涯でこれほど辛いことがあっただろうか…。
遭難してしまったのだ。
まったくついていない。
おれは慌てて近くにあった小屋に逃げ込んだ。
ところが、そこには醜い先客がいた。元クラスメイトの花子だ。
もちろん、おれはこんなブスと一秒でも早く離れたい。
しかし、外は風が一層に強くなりここで救助を待つしかなさそうだ。
幸い食料を持ち合わせていたのでそれほど心配することでもないだろう。
しかし、あの豚はほとんど食料を持っていないのだ。
ふざけてやがる。餌はやらんぞ。
おれがそんなことを考えていたときにブス子が勝手におれの荷物をあさっていた。
その手にはペットボトルが握られていた。
「勝手に人の水を飲むんじゃねえぞ。くそ豚が!!」
ブス子がごちゃごちゃとなんか言っているが、こんな豚の言葉など聞く耳を持ちたくない。
この一本しかない水をこの不細工に口をつけられておれが飲めなくなってしまうのだから。
しかし、さすがに死なれると後味が悪いのでおれは嫌々にブス子に水を与えてやることにする。
「ただし、上のキャップでだからな。それがこれからおまえのコップだ!!」
おれは念を押した。
しかし、おれはそれを忘れてペットボトルのキャップを閉めてしまったのだ。おれは自らの間抜けさに嫌気がさす。
おれは仕方なくペットボトルを飲むのをやめにした。あんなブスと間接キッスまがいなことをするなど死んでもやらん。
だが、そうは思っていても喉の渇きはおれを容赦なく襲ってくる。
命には代えられないとおれは嫌々ペットボトルを口にした。
最悪な気分だ…。
少しするとブス子が水を直に飲む。
おれは驚いて制止しようとするが、時既に遅くやつの口紅がべったりとくっついてしまっている。
まあ、飲まれてしまっては仕方ないとおれは再びペットボトルを口にした。
しかし、飲んだ後で気付いたのだがこれは大変なことではないだろうか。
一応は女の子と間接キッスをしているわけなのだからな。
おれは喉が渇いたので三度ペットボトルを口にする。
おれはわざと口紅のところに口を当てる。
うーん、これがキスの味か悪くないなぁ。
「おい、ブス子、飯は食ったか?」
晩飯時におれが一人で食っているとブス子が腹を空かせて見ているので、飯を分けてやることにする。
死なれては後味が悪いからな。
やはり、こんな状態なのだからおれがブス子を守らなければならないだろう。
一応、女の子なわけだし…。
おい、ブス子…いや、花子…。
おれは次第にこの状況が嫌なものではなく感じてきた。
彼女の横顔が愛しく見えてきた。
なんたる充実した時間なのだろう。
救助がくれば、花子とも会うきっかけを失ってしまうだろう。
おれは意を決して告白することにした。
「ごめんなさい。今日であなたの嫌な部分が見えてしまったような気がして…」

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